本学教員が「第24回日本神経理学療法学会学術大会」で研究成果を発表しました

  • 2026/09/08
  • リハビリテーション学部

2026年9月5日(土)・6日(日)、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)において「第24回日本神経理学療法学会学術大会」が開催され、四條畷学園大学リハビリテーション学部の教員が、教育講演やシンポジウム、研究発表、大会企画などに参加しました。
日本神経理学療法学会は、脳卒中、神経難病などの神経疾患に対する理学療法の発展を目的とする学術団体です。今回の学術大会では「神経理学療法が紡ぐ足跡と新時代―過去を学んで未来へ向かう―」をテーマに、全国から多くの理学療法士・研究者が集まり、最新の研究成果や臨床実践について活発な議論が行われました。本学からは、青木修教授、松木明好教授、本間敬喬助教が、それぞれの専門分野において登壇・研究発表等を行いました。

 

青木修教授

青木教授は、一般口述セッション「物理療法」の座長を務めました。

同セッションでは、電気刺激や末梢磁気刺激、ニューロモデュレーションなどを用いた神経疾患に対する新しい理学療法介入について研究発表が行われました。青木教授は座長として各研究発表の進行と討議を担当し、物理療法の臨床応用や今後の研究について議論を深めました。

 

松木明好教授

松木教授は、脊髄小脳変性症(SCD)をテーマとした複数のプログラムに参加しました。

教育講演「脊髄小脳変性症に関連する神経系の構造と機能」では、小脳をはじめ、脳幹、脊髄、大脳、末梢神経系など、SCDに関連する神経系の構造・機能について神経科学的な視点から解説しました。SCDでは運動失調だけでなく、多様な神経症候が生じることから、その神経機構を理解することが理学療法を考えるうえでも重要となります。
また、公募型シンポジウム「脊髄小脳変性症の見えにくい困難を解像する―評価と個別化治療戦略の未来を拓く―」ではオーガナイザーを務めました。同シンポジウムでは、SCDのある方が抱える困難、QOLに関わる要因、臨床現場で行われているリハビリテーションなどを取り上げ、今後の個別化されたリハビリテーションについて議論しました。
さらに、大会企画「タスクフォース報告」では、脊髄小脳変性症タスクフォースの活動について報告しました。
一般演題では、亜急性期のテント下脳卒中患者における運動失調の機能回復に関する多施設共同研究にも共同研究者として参加しました。本研究では、運動失調の経時的な変化と、それに関連する要因について検討しています。

 

本間敬喬助教

本間助教は、急性期脳卒中を中心とした臨床研究・教育活動について発表しました。

スキルアップセミナー「急性期のリスク管理とフィジカルアセスメント:症例で学ぶ判断プロセス」では、「身体予備能から考える脳卒中急性期のリスク管理」をテーマに講演しました。急性期の理学療法では、脳卒中そのものだけでなく、加齢、併存疾患、栄養状態、循環・呼吸機能などを総合的に捉える必要があります。本講演では、こうした「身体予備能」の観点から、症例を通じて急性期理学療法における臨床推論とリスク管理について解説しました。
また、大会企画のネットワーキング「脳卒中のリスク管理」ではファシリテーターを務め、参加者とともに臨床現場における課題や実践について意見交換を行いました。
研究面では、多施設共同レジストリ研究に参画し、「血栓回収療法後の患者における病前disabilityの有無と機能予後の関連」について筆頭演者として発表しました。高齢化に伴い、脳卒中発症前から何らかの生活機能障害を有する患者が増加する中、そのような患者に対する急性期リハビリテーションを考えるうえで重要な研究です。
このほかにも、急性期高齢脳梗塞患者の早期離床や悪液質などを扱った多施設共同研究に共同研究者として参加しており、急性期脳卒中リハビリテーションの安全性や機能予後に関する研究を進めています。

 

研究成果を教育・臨床へ

今回の学術大会では、本学教員が神経難病、急性期脳卒中、物理療法という異なる専門領域から、教育講演、シンポジウム、研究発表、座長、大会企画など幅広い形で学術活動に参加しました。
四條畷学園大学リハビリテーション学部では、臨床現場で生じる疑問を研究につなげ、そこで得られた知見を再び臨床や教育へ還元することを大切にしています。今後も、国内外での研究活動や学術交流を通して、より質の高いリハビリテーションの実現と次世代の理学療法士の育成に取り組んでまいります。


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